今年もかんころ餅を作りました。
かんころ餅、又はこっぱ餅は、干したサツマイモを一緒に搗き込んだお餅。
Fujikaバージョンは、干し芋の副産物、裏漉したサツマイモペーストを使います。
数年来悩んでいて、昨年ようやくひらめいた方法です。

干し芋(右上にちらっと写っています)を作る際に、蒸かし芋の表皮付近をかなり厚く剥きます。
そうするとスジのない、柔らかな干し芋になるのはいいのですが、その部分の用途が問題。
まずは裏漉すのですが、そうそうスイートポテトでは消費できません。
昨年、これを干せばいいかも!とひらめきました。

オーブンペーパーに広げて干しておきます。
最初べたべたしていたものが、ペロリと剥がれるくらいに乾いてきます。
この写真より更に乾かし、手でさわってもべたつかず、でも手で千切れる程度に乾かして冷凍しておきました。

こちらが干しサツマイモペースト。
昨秋はサツマイモが不作だったため、ピュレの量も少なくてこれだけ。
ピュレのままよりもずっとコンパクトになるため、保存にも便利です。
(数年前、サツマイモが豊作で、しかも干すことを思いつく前は、冷凍庫が裏漉したサツマイモでいっぱいでした・・・)

あと加える材料は、黒砂糖。
そして私の好みでココナツファイン。

芋シートは千切ってもち米と一緒に蒸し、お餅に搗きます。
ある程度お餅っぽくなってきたら黒砂糖を入れ、なめらかになってきたらココナツファインも投入。
最初はべたつくお餅ですが、ココナツファインを入れると臼がすっかり綺麗になります。

両手に手袋をし、餅を空中で丸太状にしてから、ラップを敷いた竹の型にはめ込みます。
偶然ですが、4合のもち米で型にぴったりの分量でした。

竹の型のままだとぺったり平たすぎるので、側面を立てるように補助的に成形。
3回搗いて、3本できました。
キッチリ同じサイズのものが出来ると、なんか嬉しい気分。
お砂糖の分量を、120g、100g、80gと変えてみました。
上が砂糖多め。やや色が濃いかな?

2日ほどおいてから、カット。
割といい感じのなまこ型じゃないかしら?
(もち切り機は実家にあるため、包丁で切りました。)
8枚くらい入れて真空パックしました。
が。
後日お友達の指摘ではっと気づき、4枚ずつに詰め直し。8枚じゃ「小分け」とはいえないですものね。
■かんころ餅2015
■材料 竹筒1本分
もち米 4合
干しサツマイモペースト 330g (結構堅干し)
黒砂糖 甘めだが市販品ほどではない 120g
/ 手作りお菓子的な甘さ控えめさ 100g
/ お菓子かな?と思うような味がない感じ(塩入れればよかった!) 80g
塩 少々 (今年も忘れた! 特に砂糖が少ない場合、塩があると味がひきしまりそう)
ココナツファイン 1合+ちょい
蒸す水 250cc
■作り方
(1)もち米は研いで1晩以上水に漬け、半日程度水切りをしておく。
なお、買って時間が経ったもち米は固く粒が残りがちなので、作る直前に買ってくること。
(2)釜に水を入れ、臼をセット。もち米を入れる。上に干しサツマイモペーストを千切って乗せ、蒸す。
(今回は固めのサツマイモのため最初から一緒に蒸した)
(3)ブザーが鳴ったらしばらく蒸らし、搗く ボタン。
(4)あるていどお餅になってきたらお砂糖と塩を入れる。 (最初から入れると餅としてまとまりにくい)
(5)なめらかになったらココナツファインを入れる。
(6)両手に手袋をし、餅を空中で丸太状にしてからラップを置いた竹型に入れる。
きっちり詰め、ラップを締め気味に閉じる。
やや柔らかいうちに型から出し、左右をまっすぐなものでおしつける。(高さを出すため)