畑の一角に、昨年とっておいたディルの種をぶちまけておいたら、予想以上に発芽率がよくて、びっしりもやし状態です。
こんなことなら、もっと小分けにして、数カ所に播いておけばよかった・・・。
勿体ないことをしました。
間引いた小さいものも、使っていくことにします。
人参の間引き菜は、畑に置いてきてしまうこともありますが、ディルはハーブの中でも一番好きなものなので、ディルのためならがんばれます。
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小さいディル。
根っこごと引き抜いて持ち帰り、こうやって根とフタバ、枯れた葉っぱなどを取り除きます。
ちまちまちま。あー、ちまちまっ。
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ここまでくれば、あとは洗うだけ。
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このディルで、ボレッキを作ります。
ウィーンで、冷蔵生地のユフカを買ってきたのです。
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微塵切りにしたディルの葉に、羊のフェタチーズを混ぜます。
(このチーズもウィーン土産)
こうやって見るとチーズが少なすぎのようですが、フェタチーズはとても塩辛いので、これでも多いくらいです。
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ユフカを広げてみると、こんな、陸上競技場のような形でした。
かなり乾燥していて、破れやすいです。
ボレッキは、ラザニアのようにバットに重ねていくやりかたと、ロール状に丸めるやりかたがありますが、今回は丸める方にしてみました。
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牛乳と卵を混ぜたものを塗り、ディルフィリングを端に一列、そして全体に少々散らします。
これをクルクル巻いていきます。
後から分かりましたが、この乾燥状態のユフカだと、もっとたっぷりの液体を染みこませる必要がありました。
浅いお盆に卵液を張っておき、ユフカを浸してしまってもよかったのかも。
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ぐるぐる渦巻き状に丸めるボレッキもありますが、今回のものは乾燥していて破れるので、平行に並べるのみ。
上から残った卵液をかけ、別途卵黄も縫ってみました。
(この写真ではユフカが白いですが、半透明になるくらい、しっとりさせる方がよい)
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焼けましたが、ユフカが白いです。
餃子の皮は、上手に蒸し焼きにするとしっとりもっちり半透明になりますが、水分不足で失敗すると白いですよね。
このユフカもそういう状態です。
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生ではないのですが、固いです。
でもこうなっても大丈夫。
これを再び湿らせる技があります。
フレンチトースト!
卵と牛乳で液体を作り、これに長めに浸しておきます(通常より牛乳の方を多め)。
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そしてこれを焼けば、しっとりとした美味しいボレッキに。
ボレッキの場合、バクラバのようなサクサク感ではなく、卵液などをたっぷり使い、ぷるん・もっちり・しっとりを目指す方がいいようです。
折角コツが分かっってきたのに、ユフカとフェタチーズはもうなくなりました。
間引かなくてはいけないディルは、まだ沢山あるのにな・・・。
そうだ、餃子の皮でもボレッキが出来るかも!?
■参考情報
(1)ボレッキ作り方
ラザニアのようにシートを重ねるやりかた
(2)ボレッキ
ユフカを鋭角三角形に切り分け、具を詰めて丸めてフィンガー状にし、個別に焼くタイプ
(3)ボレッキ
扇形に切ったユフカを頂点を手前に置き、頂点からひだを寄せるようにシワにして、適宜具を包むというタイプ。出来上がりはナポリの貝殻型のお菓子スフォリアテッレのよう。
とても変わった形!一度試してみたい。
(4)ボレッキ
千切ったユフカと具を交互に重ね、卵液を流し込み、しばらく冷蔵庫で寝かせた後に焼くもの。
(5)ボレッキ
長方形のユフカの端に具をのせ、あとはぱらぱらと散らす。
そして端の具のみ生地をかぶせ、残りの部分は屏風畳みにひだをよせる。
それをぐるりと丸くうずまきにし、具がチラチラと見えている花のような形の状態に。
(6)手作り生地のボレッキ
アップルシュトルーデルのように、極薄の生地を作っています。
楕円形のテーブルから垂れ下がるくらい。
端のぶあついところは切り落とし、円周上に具(ここでは挽肉)を配置。そして外側から生地を丸め、最後は縦半分に生地を切っておき、細長い1本のロールにします。
それをぐるぐる渦巻き状に。
すごく面白そう・・・・。(難しいだろうけれど・・・。)
(7)手作り生地のボレッキ
こちらもテーブルから垂れ下がるほどの大きさの生地を作っています。
最後は短めに切り分け、ゼムクリップみたいな形状のものを沢山作って、並べて焼いています。
いつかやってみたいな・・・。
(8)手作り生地の小さいボレッキ
少量の生地をお盆くらいの大きさに広げて、(6)、(7)同様に作っています。
最初はこのくらいの少量から挑戦してみるかな・・。