ウィーンのエスニックスーパーには、美味しそうなミックススパイスがいくつも売られていました。
お肉用で辛いもの、辛くないもの、お魚用、などなど。
原材料欄を見てみると、パプリカ、クミン、コリアンダー、オレガノ、ガーリック、タイム、などなど、見覚えのあるものがほとんど。
ということは。
家にあるスパイスで作れるということでは?
その原材料欄を写真に撮るのは忘れてしまいましたが(だめじゃん!もう!)、朧気な記憶を頼りに、あれこれ混ぜて作ってみます。

ベースとなる赤パプリカ粉(辛くない)は今回買ってきました。
このほか、ドライライム・ドライスダチ(自家製)、ヒバーチ(ロングペパー)、クミン、ローズマリー、タイム、などなど。

そして、干したニンニクチップ。
しばらく前に作って、冷凍してありました。
粉状のミックススパイスを作るのにはうってつけ!この時のためにとっておいたのよね〜(うそうそ)

原材料欄にdried lemonとあり、何だろう?と思いましたが、よく考えたら我が家にもあるこちらでした。
中近東食材の、丸ごと干したレモン(ライム)です。

昨年冬に作った自家製の干しスダチも一緒に使ってみました。
(写真は一昨年のもの)
ニンニクチップは、石臼で叩きつぶしたらどうかな?と思いましたがいまひとつ。(冷凍庫から出したところで湿気たからかも)
他の粉類と混ぜてミルで粉砕するのが一番よさそうです。
材料をいくつか混ぜては様子を見て、次にまた別の材料を足して、という感じでミルにかけました。
一応味見をしつつ進めるのですが、粉っぽくてよく分かりません。
ところが、ドライライムを加えて粉砕後にミルを開けてみると、途端に嗅いだ記憶のある匂いに!
こ、これは、ケバブだ!
ウィーンの街角のあちこちでふんわり香る、ケバブ系の匂いにすごくよく似ています。
そうか、あの香りは、パプリカとドライライムを混ぜた匂いだったのか・・・。
三升漬けを使ってジャークソースを作ったときも思ったのですが、最初は和風調味料のはずが、いろいろ足して混ぜると突然ジャークソースになります。
何か、決定的な変化を産む材料があるのだわ。
ジャークソースの場合は、オールスパイスかな。
ケバブスパイスの場合は、ドライライムがそれかも

配合は適当なので、一期一会のスパイスが出来上がり。

結構色々入っているので、もとのパプリカの色よりも白っぽくなっています。

鶏肉にまぶしたところ。
なお、塩は少なめにしたので、別途塩味はつけています。
唐辛子はあまり入れなかったので、マイルドな味わいです。
タマネギ摺り下ろし、またはヨーグルトにこのスパイスを混ぜて、いわゆる漬け込み液を作ってもいいかも。
その際は、塩代わりに塩レモンのピュレを加えるとよさそうです。
実家でのバーベキューの際、鶏肉にまぶしておいて、炭火で焼いてみました。
食べている人たちが遠かったのだけれど、評判はどうだったのかな・・・。