パネトーネ、今年は国内で買えるものを買い集めています。
12月1日、東京駅近くのパレスホテルホテル東京の次に向かったのは、三越伊勢丹新宿店。
発送してくれないパネトーネがあって、それを買いに、発売日当日に向かいました。
貨物の都合で発売予定日に店頭にない可能性もあり(特に相手国がイタリアだと)、朝から確認のため電話をかけまくったのですが、担当者もつかまらず、全然折り返しもなく。
デパートって意外とちゃんとしていないのね・・・。
結局東京駅で騒音の中また電話して、自宅宛てに折り返してもらい、ダンナサマからメールで連絡を貰ったのでした。
(新宿に行って無駄足だったらイヤなので、入荷していることを確認してから向かいたかった)
久しぶりの新宿は、もはや外国のよう。
まず、駅を出るのに掲示板が頼りだし、運よく駅を出られても、グーグルマップがなければ右も左も分かりません。
(数年前に行ったウィーンの方がまだ慣れているくらいかも・・・)
よそ者の気分を味わいながら、なんとかお目当てのものをゲット。

アマルフィにあるパスティッチェリア・パンサのパネットーネです。
アマルフィは、長靴の足首あたりの前側。レモンで有名なところでしょうか。
という訳で、このお菓子屋さんの沢山あるパネットーネの中で、日本に輸入されているのはレモン。
(創業1830年の老舗のようで、グーグルマップの投稿写真を見ると、それほど華美ではなく、イタリアらしいお菓子屋さんの雰囲気です)

変わったあけかたをする箱です。左右にぱかっと。
(ランボルギーニ風?)

直径が大きくて背が低いタイプのもの。
袋の結び目は、上でなくてきちんと側面になっています。
(ただ、箱の中には余裕があって、クッション材がないので、てっぺんのドームはつぶれ気味)

十字の切り目がものすごくぱっかり開いてふくらんでいます。

断面。
レモンピールが散りめられています。
心なしか、生地も薄い感じの黄色。

気泡の様子はこんな感じ。大き目の気泡が散在しています。
すごく個性的な気泡、という感じではないです。
切ったときからいい香りが漂ってきます。
で、食べてみると、これは幸せな味☆
パネトーネ評で時々聞く、ザバイオーネというのはこれかしら!
デザートに添えられる、液状のゆるいカスタードソースのような、ほんのりした卵風味が明確にあります。そしてそこに、爽やかなレモンの香り。
レモンピールは程よい柔らかさで、甘く微かな苦さといいレモンの香り。
(全体的にどこにもレモンの酸味はないです)
レモンピールのほかにレモンペースト(limoni in pasta)が使われているようなのですが、このレモンが、自社農園(Villa Paradiso)のもののようです。
なので、レモンピールを噛まなくても、全体がいい香り。
生地は、見た目は普通っぽい印象ですが、しっとりして柔らかく、ほどよいコシ。
(昨年食べたTIRIは、雲のような真綿のような感じでしたが、これはもう少ししっかり) 大変上質な生地だという気がします。
パンサのこの1キロサイズで、オリヴィエリの500gと同じ値段なのですが、もしどちらか買う予定の方には、(レモンが嫌いでなければ)こちらをおススメしたいです。(そもそも、やはり1kgサイズの方が美味しい)
はるばる買いに行ってよかったです。

原材料:小麦粉(タイプ00)、レモンピール(レモンの皮、果糖ブドウ糖液糖)、バター、卵黄、砂糖、母酵母、水、ヴィラパラディソのレモンペースト、トラパニの職人製海塩、蜂蜜、マダガスカルバニラ鞘

追記:
三越伊勢丹には、もう一種、オリヴィエリでもパンサでもないメーカーの、干しイチジク(と〇〇?)入りパネトーネもありました。
干しイチジク入りは、さほど興味をひかれなかったので今回は買いませんでした。