以前ブログのコメント欄で、国産のサワーチェリーがあるとの情報を頂きました。
早速検索してみると、長野県の小布施町で育てているようです。
小布施って、あの、栗きんとんの・・?
調べてみると、栗だけでなく、各種果物が名産なのだそう。
さくらんぼ、あんず、ぷらむ、もも、ネクタリン、ぶどう、りんご、梨、栗、くるみ、キウイフルーツ、いちご・・・・。
エデンの園のよう。
(住みたいかも・・)
サワーチェリーは、もともとさくらんぼ(佐藤錦、紅秀峰)の台木として使われていたとか。
この台木に実った実でジャムを作ったところ、とてもおいしく、本格的に生産に取り組んでいるのだそうです。
品種名はノーススター、愛称(ブランド名)として、チェリーキッス、という名前をつけて、小布施町の名産にしようと活動されています。
収穫時期(6月)には、街のカフェなど飲食店でチェリーキッスフェアを開催しているそうです。
検索したのは2月だったのですが、丁度このとき、ネットショップ で冷凍サワーチェリーが安売りされていました。
これはめぐりあわせよね、と、ちょっと多め(えへ)に購入。

届きました。
500g入りの袋になっています。

(冷凍ではありますが)生のサワーチェリーを見るのは初めて。
思ったより大粒です。(イタリアで見たサワーチェリーはずいぶん小さかったような記憶がうっすら)
普通のさくらんぼくらいあります。
(冷凍することで少し大き目になったりしますが)
色は真っ赤。(佐藤錦などは、場所により黄色だったりピンクだったり、ですよね)
断面も、全部真っ赤でした(生のときはよくわかりません)。
冷凍ものなので、とりあえず保管。
で、ゴールデンウィークの初日に、ちょっと加工してみることにしました。
初めての素材なので、どう扱っていいのかよく分かりません。
そもそもさくらんぼを煮るのなんて初めて。
あれこれ試して、次のようにするとよさそう、ということが分かりました。
■■サワーチェリーシロップ漬け 作り方
(1)冷凍のままお砂糖をまぶして、電子レンジにかける。
自動あたためではなく、あまり沸騰せず丁度煮える程度。
沸騰させると、チェリーの皮が破れてしまいます。
さっと煮るだけで、びっくりするぐらいだぶだぶに水分が出ます。実はぐっと小さくなります。
(2)実だけザルなどであげる。
ジュースは、電子レンジに延々かけて蒸発させ、半分以下になるまで煮詰める。
(鍋でもいいと思いますが、焦がしたくなかったので電子レンジを使いました)
(3)取り出した実は、ピンセットを使ってタネを抜く。
冷凍のまま半割にして種をもぎとったらどうか、などと試しましたが、煮ると実が小さくなるため、半割だとえらく貧相。
なるべく大きく、まるいほうがさくらんぼらしいので、丸ごとの実からタネを抜くほうがいい気がします。
加熱したサワーチェリーの実はもっちりしなやかなので、ピンセットで破いたりするのも丈夫で扱いやすいです。
(4)種を抜いたサワーチェリーを、煮詰めたシロップの中に10分くらい漬けておく。
浸透圧でチェリーから水が出て、シロップがまたたぷたぷになるので、またシロップだけ煮つめる。
これを何度か繰り返し、シロップとチェリーが好みの濃度・味になるようにする。
(私方式のいちごジャムを作るのと同じ要領)
(5)瓶詰する際は、この後煮沸する。
種から風味が出るようなので、数粒程度、タネを一緒に瓶詰するのもいいかも。
(使う際に取り除くのを忘れないようにしないといけませんが)
こんな感じで作ったのがこちら。

とっても赤いシロップ煮が出来ます。
冷凍果実をそのままかじったときは、甘さがないのは想定内でしたが、特に強い酸味もなく、薄い味のフルーツでした。
「サワー」という名前から予想していたのに比べると、拍子抜けの薄味。
それが、適量のお砂糖と混ぜて煮ると、しっかりした酸味と、独特の風味が。
この風味は・・・輸入の缶詰チェリー(ヘビーシラップ漬け)のあの風味だ。
缶詰のシロップ漬けチェリーって、「なんかちょっと変わった味だなあ。缶詰だからかな?」
と漠然と思っていましたが、あれはサワーチェリーそのものの味だったのか・・・。
それにしても、生の時と加熱後と、全く味が違います。
あんずも、生で食べると甘くも酸っぱくもないぼんやりした味ですが、加熱すると途端に強い酸味が出てきます。
サワーチェリーもそういう性質なのかも。
「酸味のない桑の実酒に酸味をつけたいなー、サワーチェリー酒にしちゃえ」
と冷凍チェリーをそのまま何粒か放り込んだのですが、その後、酸味は全然出てこないです。

ピンセットでもぎとった種。
舐めてみましたが、特に味はしない気がしますが、煮たサワーチェリーを食べて、タネの風味がする、と言った方がいました。
焼き菓子に焼き込む際も、種つきのまま焼き込んだ方が美味しいという説もあるようですし、味に関係しているのかなあ。
仁の味はどうなのか興味がありましたが、とても固い種なので、ひとまずあきらめました。
出来上がったシロップ煮を使って、即席デザートを作ってみました。
丁度、以前作ったオレンジジュース入りチョコレートケーキが冷凍してあったので。

チョコケーキに、マスカルポーネチーズを塗って、サワーチェリーシロップ煮をトッピング。
黒い森のケーキ風。
煮たさくらんぼって、くにくにと結構噛みごたえがあります。
それにしても、(最後に食べたのは10年以上前じゃないかと思いますが)チェリー缶詰って、結構よくできているんだな・・。
今回買った冷凍チェリーがなくなったら、また買って、味を確かめてみようと思います。
■参考情報
小布施のサワーチェリー チェリーキッスについて
小布施屋オンラインショップ
栗のお菓子で有名な小布施ですが、ほかの名産もあるなんてすごいです。
(すっぱいりんごのブラムリー、そしてこのサワーチェリー)
6月にはチェリーキッスフェアと称して、地域のカフェやレストランでサワーチェリーのお菓子やドリンクを提供するようです。
(2018年の情報はこちら。2019年の情報はまだないようです)
栗の季節は和菓子屋さんが大繁盛ですが、サワーチェリーに関しては和菓子店はごく少な目のようです。