旅行記ばっかり続いて恐縮です。
タケノコを掘ったり、茹でたり、ケバブ用ミックススパイスを作ったり、そこそこ活動はしているのですが、めぼしい写真がないので・・・。
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4月末から1週間、ウィーンに行ってきました。
2007年のウィーン以来、7年ぶりのヨーロッパです。
でも。
今回の目的は、アラブ菓子のバクラバ。
ヨーロッパなのにアラブ菓子の探求?
でもまあ、旅のテーマは人それぞれでいいですよね。
(この前も、メルボルンにバクラバを買いに行こうと妄想していたくらいですし)
ダンナサマが忙しい筈なので、その隙に単独でバクラバ探求に励むつもりでいました。
(実際は、ダンナサマも一緒のことが多く、やや浅めの探求となりました)
7年前は、中心街およびナッシュマルクトくらいしか歩き回りませんでしたが、今回はバクラバベーカリーを予習していきました。
参考にしたサイトは、たまたま検索でひっかかったyelpというところ。
海外版食べログみたいな感じかな?
宿泊したのはウィーン西駅(westbahnhof)のやや北側。
幸運なことに、その近辺に幾つものバクラバベーカリーがありました。
ひととおり味見して美味しいお店・お菓子を厳選し、シロップ少なめのものを1トレイ分注文して持って帰る!
という作戦です。
まずは店構えから。
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大体のバクラバベーカリーは、こんな風に絵入りの派手目の看板を掲げており、分かり易いです。
こちらは西駅から北上する通り沿いの、Backshop24というお店。
なんと24時間営業です。
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Backshop24を更に北に進んだところ。こちらも似たような目立つ色合い。
TAT Backerei。
(ウムラウト記号は省略しています)
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ブルンネンガッセを歩いていてみつけたベーカリー Lale han。
ベーカリーには、その店の奥の工房で焼いているところと、よそから仕入れて売っているだけのところがあるように思います。
この店は奥で焼いているところで、特注にも応じてくれました。
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こちらもブルンネンガッセ沿い。
英語が通じないものの、特注に応じてくれたお店。
胡麻の輪っか状のパンは、上のlale hanより美味しかったです。
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ブルンネンガッセの北端、イッペンパークの近くのパン屋さん、Badkerei Gul。
こちらはバクラバの絵の看板はないですが、バクラバも沢山置いていました。
この店は、特注は受け付けてくれませんでした。
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プラーター駅近くのベーカリー。
ここのバクラバは、クルミが一番多めでしたが、甘さも激甘。
ホテルから遠いため特注はしませんでした。
魅惑のショーウィンドウの写真をどうぞ。
どれがどのお店のものかはよく分からなくなりましたが、実は見た目は似通っているので大した問題ではないです。
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きゃー!
こんなにふんだんにバクラバがあるなんて!
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後から思ったのですが、この日は土曜日の朝。
休日のおやつ用に、沢山焼いて準備しておくのかもしれません。
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右端の緑色のものは、ピスタチオのサルマというもの。1キロ25ユーロくらい。
他はほぼ全て胡桃のもので、1キロ12ユーロくらいです。
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右上にあるもわもわしたものはクナーファ(糸状の生地)を使っていますが、ナッツはトッピングのみ。
上はパリパリ、下半分はすっかりシロップに浸っており、ういろうのような食感です。
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チュロスのような揚げ菓子をシロップに浸したものだと思います。今回は買いませんでした。
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こちらはナッシュマルクトのお店。
パンの右側の列に、カダイフ(糸状の生地)で作った鳥の巣とブルーマーがありますが、これらはシリアからの輸入品です。
ウィーンのベーカリーでこれらを手作りしているところはみつかりませんでした。
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こちらもナッシュマルクトのお店。
鳥の巣(シリア産)が、奥の左側と右端、2種類あります。
多分メーカーが違うのだと思います。片方はピスタチオのみで、もう片方はカシューナッツも混ざっているとか。
白くて四角いものは、ココナツのもの。
今回は買いませんでした。
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手前の左右は、えらく大きなバクラバ。
食べにくそうだけれど、切ってから食べるのかな?
小さいものより、面積あたり周囲長さが短いからシロップが染みこまなくて甘くないとか?そんなはずないか。
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いくつかのお店で買って、試食してみます。
見た目は似ていますが、ナッツの刻み具合、フィロの薄さなど、味や食感は結構違います。
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クナーファは、上がパリパリで下がういろうのようで、結構美味しいと思いましたが、激甘です。
ここのピスタチオサルマはナッツの粒がとても細かく緑が濃いめ。ピスタチオのほか、カボチャの種が混ざっているかも?
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もう1件。
かなり甘いため、それぞれ少しかじるのが精一杯です。当然旅行中に全部は食べきれず、かじりかけを持って帰りました。
冷凍して、ちょびちょびおやつに食べる予定。
「5月2日にとりに来ます。コレを1皿注文します。シロップを減らして作って下さい」という内容を、ダンナサマのパソコンでドイツ語訳を準備し、お店に向かいます。
ドイツ語のメモと私の拙い英語、そして気合いでもって、特注にチャレンジ!
しかし。
1件目、シロップはドイツ語でもsyrupのはずなのですが、バクラバ製造用語ではないのか、通じません(泣)。
(「それってzucker mit wasser のこと?」 と言われた。何という言葉だったら通じたんだろう・・・)
それに、特別注文なんて論外、という風情。
次の店!
何とか特注に応じてくれそうな(製造所併設の)お店をみつけたものの、ここでも英語が全く通じず、シロップを減らす件が伝わりません。
(移民風の人ではなくて、西洋人ぽい外見のお兄さんだったけど)
ドイツ語圏の人ってみんな英語ばっちりなのかと思っていましたが、違うのですね。
観光地じゃないからか・・。
たまたま私の後ろに並んだ学生風の若い女性に、「英語喋れますか?」と助けを求め、通訳をお願いしてしまった始末。
グラマーな感じで、くるくるした黒髪の可愛らしい女性でした。(marinoさ〜ん、marinoさんにちょっと似た感じの人でしたよ☆)
疲労困憊です。
もう1件、特注に応じてくれて、店員さんの一人が英語が得意なお店がありました。
こちらはほぼスムースに注文。
結局、2件のベーカリーから2種類ずつ、特注して買ってみました。
(特注でなく普通に店頭で買ったものもある)
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英語が通じなかった方。
ピスタチオのサルマ(細め)とクルミのバクラバ。
「シロップは、まあ普通より少なめだけど・・」とのこと。
クルミバクラバは、ナッツが少なめで、かなり甘め。
この店員さん(お兄さん)は、言葉が通じなかったものの、バクラバの値段を(まとめ買いのため)値引きしてくれたり、受け取りに行った際にはおまけにパンを2個つけてくれたり、持ち帰るビニール袋を2重にしてくれたり、とても親切でした。
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もう1件、英語が通じた方。
シロップ少なめ、というリクエストが通じて、甘さやや控えめになっていました。
右は、大きめに砕いた胡桃をフィロ生地で巻いて、それを短くカットしたもの(四辺がカットしてあるバクラバとは違うタイプ)。シリアの程ではありませんが、今回あれこれ味見したなかではナッツが大きめ・多めなバクラバでした。
左はピスタチオのサルマ。上のものに比べ、やや太めで色が鮮やかです。
こちらはまとめ買いの値引きやオマケはなし。ちぇ。
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4種類詰め合わせてみるとこんな感じ。
大量に、母のところに送っておきました。
普通の日本人には甘過ぎるお菓子ですが、アラブ菓子に郷愁のある母はかなり喜んでくれたました。
ウィーンにまた行くとしたら、ドイツ語旅行会話ブックを持っていこう。
あとアラブ菓子にかけるシロップを、何と呼ぶか調べておくべし。
アラブ菓子屋巡りの他にも、ウィーンらしいこともしたので、おいおい記事にしていきます。