ここ数年、自家製生ハムを仕込んできましたが、今年は新展開です。
師匠のDuckbillさんとわらびさんが、生ハムの最高峰のクラテッロ・ディ・ジベッロに挑戦してみるとのこと。お誘い頂いたので、私も一緒に仕込みをさせて頂くことになりました。
(わらびさん、Duckbillさん、いつもありがとうございます!)
Clik here to view.

使うのはやはりモモ肉1本。これを切り出して使います。
わらびさん、Duckbillさん、Sさん、そして私の4本分。
Clik here to view.

まずは仙骨(尾てい骨周辺)と寛骨(骨盤)を肉から外します。(モデルはSさん)
Image may be NSFW.Clik here to view.

これが外した骨。骨にそってナイフを入れていくと、けっこうきれいに取り外せます。
Image may be NSFW.Clik here to view.

左右あわせるとこんな感じ。中央が背骨です。
この骨にはけっこう肉がついており、持ち帰って、塩をふってオーブンで焼いて食べました。
Clik here to view.

骨盤を外したので、丸い大腿骨骨頭が見えています。
Image may be NSFW.Clik here to view.

この置き方だと、下側が後ろ(おしり)側、上側が前(おなか)側となります。
ここから、後ろモモ、前モモの肉を切り出します。
Clik here to view.

大腿骨沿いに思い切ってナイフを入れます。(モデルはDuckbillさん)
Image may be NSFW.Clik here to view.

さっきとは逆向きになってますね。
大腿骨の下にあるのが後ろモモ、上にあるのが前モモ(フィオッコ)。右端の三角のパーツ、およびすね部分は、各自持ち帰って食べます。
Clik here to view.

左が後ろモモ。右が前モモ。ここに塩と硝石をまぶします。
Image may be NSFW.Clik here to view.

こんな感じで1週間、わらび邸におかせて頂きます。
翌週またおじゃまして、続きの作業をします。
Clik here to view.

翌週使うのはこちら。豚の膀胱(干したもの)です。生の状態でボールのように膨らませて乾燥させてあります。
これがクラテッロのミソ。
これまで膀胱を手に入れるすべがなかったのですが、とあるルートにて、特別に手に入れることができました。
Clik here to view.

日本だと屠殺する豚のサイズが小さいため、膀胱もずっともっと小さめです。以前わらびさんが手配してみた生の膀胱は、ぱっと見は親指サックくらいの大きさ。ふくらませてもせいぜいソフトボールくらいでした。
中国(およびイタリア)では豚をもっと大きく育てる(こともある)ようで、その豚の膀胱がクラテッロに使われるようです。
翌週は、白ワインで戻した膀胱に肉をつめ、ぎゅうぎゅうと縛り上げます。
縛り方のYoutubeも教えて頂き、イメージトレーニング中。
うまくできるかな~。ドキドキ。