女の子の名前の柑橘類は、もう覚えられないくらい種類があります。
はるか、はるみ、せとみ、せとか、きよみ、はれひめ、紅香、まりひめ・・・・・。
一度食べて、美味しかったからまた食べたいと思っても、もはや思い出せない・・・・。
そんな現状を打破すべく(?)男の子の名前の柑橘が登場しましたよ!
その名も「甘平」(カンペイ)
覚えやすく、また味や食感がとても私の好みなので紹介します。
愛媛在住のかずさんに紹介して頂き、大変美味だったのでかずさんの叔父さんの農園にお願いして一箱送って頂きました。
(かずさん、ありがとうございました!)
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甘平、という名前は、この平べったさからきています。
比較的大きめの果実で、とても平べったいです。
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ヘタ側から剥くのがお勧めです。
剥いてみてまず感激。
すごく剥きやすいです。
白いスジが果肉にほとんど残らず、ささっと剥いただけなのに、お掃除した後のミカンのよう。
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チャームポイント。
花落ちの側に、わっか模様があったりします。(いまいち綺麗に写っていません。後日いい写真があれば差し替えます)
内皮(房の袋)は極薄く、透けて破れる程。
さじょう(ツブツブ)はしっかりしていて、果汁が滴るタイプではなく、(八朔のように)サクサクしています。
味は、甘みと酸味が丁度良いバランス。
黄色い柑橘を思わせるような、さっぱりした甘みです。
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ニューフェイスの柑橘なので、まだ珍しく、高価です。
デパ地下で、何と1個1050円で売られているものを発見!
まあこれは特別でしょうけれど・・・。
(珍しいというだけでなく、育てにくいのも高値の理由のようです。)
果汁が滴らないタイプの柑橘(八朔とか文旦とか)が好きな方には大変おすすめです。
この甘平ほど剥きやすくはないけれど、種子親の「西之香」(にしのかおり)という品種も、さじょう(ツブツブ)がプリプリと固めの柑橘のようです。
いつかこちらも食べてみたいものです。
■甘平特徴
・「西之香」に「不知火」(デコポン)の花粉を交配して得られた交雑実生。
・重さは250g程度と比較的大きめ
・果実は扁平でしまりが良く、浮皮にならない
・皮は薄く剥きやすい。
・ふくろ(じょうのう)はごく薄く、透けるよう
・愛媛県立果樹試験場で開発された品種。・1991年交配。2007年種苗登録。
・2月上旬〜中旬がシーズン。
・生育途中で実がはじけてしまったりなど、比較的育てにくい。
■参考情報
(1)のま果樹園 甘平
(2)のま果樹園 西の香
(2)果樹研究所 西之香 にしのかおり (カンキツ口之津20号)
甘平の種子親が西之香(にしのかおり)。
清見×トロビタオレンジ。
交雑は1966年で、品種登録は2000年です。
(3)西之香の皮を剥いたところの写真など
西之香は、甘平よりは剥きやすくないようです。
(4)愛媛県果樹試験報 「カンキツ新品種‘甘平’について」