栗の季節が始まった頃、カイエさんから栗菓子の宝箱を頂いてしまいました。
(カイエさん、ありがとうございました!!)
中津川の方で、和菓子フェア、のようなイベントがあり、各社が自慢の栗菓子を出展するのだそうです。

信玄堂のお菓子。
右上の白くて丸いのが、「栗いむ大福」。

こちらは七福。

満天星(どうだん)一休、ほか。
一番シンプルな栗きんとんでも、実はそれぞれ違います。
他のお菓子も、似た系統でも全然違う仕立て方で、興味深いものでした。
かいつまんでご紹介しますね。

水饅頭系。
左:信玄堂 水彩きんとん
右:満天星一休 森の水鏡

わ~い。
左(信玄堂)は、小豆餡も使って(二層仕立てにして)、あん玉を柔らかく仕上げています。外側のとろりとした皮に馴染むようにしたのだと思います。
(餡は比較するとこちらが甘め)
右(満天星一休)は、栗きんとんをそのまま包んだ感じ。外側はつるん・もっちり、中はポクっとした食感です。

焼き菓子系。
左:七福 モチモチ栗きんとん巻き
皮がほんとにモチモチ☆「若鮎」などと同じ生地かな?中味は栗きんとんそのまま。自作栗ペーストを使って、真似して作りたい☆
右:満天星一休 おいでんさい
白あんも混ぜた栗あんなのかな。栗甘露煮みたいな味でした。

パイ系。
左:七福 栗きんとんコロネ
チューブ状のパイ生地の中に栗きんとんが。
パイ皮にバターが使ってあるのが一瞬で分かります。両端が空いている上に大きな渋皮煮が載っていて、どうやって食べるか迷います。
右:信玄堂 栗きんとんパイ
栗きんとんを包んであるパイ。すごく美味しいし食べやすいけれど、コロネと同時に食べ比べると、皮にバターを使っていないのが明らかに分かってしまいました。
焼き直して食べるのには、こちらの形状が便利。

干し柿系。
左:七福 宿場の茶屋柿
干し柿に栗きんとんを詰めたもの。表面の粉も干し柿由来のものです。
右:柿の木 五百羅柿
干し柿に、白あんベースの餡を詰めてあります。表面はじん粉をまぶしてあります。あんがちょっと甘め。

七福のものをカットしたところ。
ほくほくの栗きんとんがそのまま詰めてある感じです。

カット写真を撮り忘れてしまいましたが、信玄堂の栗いむ大福も印象深かったです。(是非また食べたい味)
栗きんとんに生クリームを混ぜたものが餡で、外側は不思議にふわふわした大福の皮。マシュマロとお餅の中間のような変わった食感が非常に印象的で、餡も、クリームの効果で甘さ控えめで、「何かしらこれは!??」と興奮してしまいました。
(餡はともかく、このお餅は自分では作れない・・)
信玄堂のブログによるこのお菓子紹介はこちら(写真あり)。
味や食感が変わりやすい栗でお菓子を作るのは、大変なことだと思います。
店頭で食べてもらえればいいけれど、持ち帰ったり送ったり、長旅に耐えるように作らないといけません。
どの作品も、大変な努力のたまものです。
カイエさん、本当にご馳走様でした!