壁撤去工事の続きです。
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石膏ボードと間柱をとってしまうのは、比較的簡単でした。
石膏ボード1枚分の高さまでは、まずボードをとり、あとは線をひいたところで、ジグソーでカット、という手順です。
どの幅まで壁をとるか、またどの高さまで切るかは、少しずつ切って様子を見ながら考えていきました。
(それでもちょっとミスはあったけれど)
むしろ問題なのは、壁をとってしまってから。
これまで2回、壁撤去をしていますが、どちらも、類似の2つの空間を、ひとつにする、という改装でした。
最初はリビングルームと(使っていなかった)隣の部屋をつなげて、広いリビングルームにする、というもの。
次は、2つの背中合わせのクロゼットをつなげて、広いクロゼットにする、というもの。
今回は、玄関と倉庫部屋を繋げてしまいましたが、壁がなくなってからも、玄関と倉庫の機能、両方もたせる必要があります。
壁をとりはらったときに見えたのは、ゴチャゴチャの倉庫。
倉庫って、必要なときしか出入りしないところなので(いや、普通の主婦は定期的に片付け・掃除をしているはずなのでうちだけだと思うけど)、うらぶれた様子です。
これまでのリフォームで初めて、 「しまった、やめとけばよかったか・・・」 と不安がこみ上げてきました。
玄関を入ると突然がらんとした倉庫。しかもヨレヨレ。
ううむ。
インダストリアルスタイルというか、廃工場スタイルだ・・・。
壁の断面はまだ切りっぱなしの状態ですが、そのままにして、まずは倉庫(棚)の掃除と片付けをします。
この棚にはキャスターがついているのでちょっとどけて、床を拭いて、と転がそうとしたら、なんとキャスターが骨折してました。
ひーん、こんなはずでは、と思いながら、中味を全部だして棚を横倒しにし、キャスター交換。
ついでに棚板も表裏両方拭きました。(棚板の裏もすごかった!)
棚にモノを戻すときに、棚におさめるものの確認。
(この棚は主にジャム用の空き瓶と、中味の詰まった瓶(ジャム・ピール類)の入った段ボール箱)。
空き瓶で、余り使わなさそうなものは処分して段ボールの数を減らし、棚のてっぺんにもどしどしと積み上がっていた分をなくしてスッキリさせることにしました。
インテリア的には段ボール箱(特にマチマチの柄や字の入った再利用段ボール)は絶対NGで、揃いの小綺麗な箱を誂えるのだそう。
倉庫だったときは段ボール箱でもよかったですが、玄関の一部になったら、何かきれいな箱を用意するべきかしら?
硬質パルプの箱(ファイバーボックス)なんてどうかな?と調べてみましたが、私にとって大事なものとはいえ、空き瓶を入れておくには、ちょっと躊躇する値段。
・・・買うのは延期だ。
せめてもと、段ボールを雑巾で綺麗に拭いておきました。
空間の使い方もよく考えないといけません。
ネットで「玄関 たたき 広い/玄関 土間 / entrance / entryway」などの画像を検索。
どんな感じだと玄関ぽく見えるのか、頭にじんわり染みこませます。
そうだ、不安を紛らわせるために、気晴らしに小さめの工作をしよう。
という訳で、アクセサリー引き出しを作ったりしていました。
きらきらものを見て、ちょびっと心が和みました・・・。
しばらく放置している間に、「玄関入るといきなり倉庫」という状況も見慣れてきました。
(うん、これを狙ってた。)
気を取り直して工事再開です。

結局、梁の高さにあわせて壁を切ることにしました。
戸がないときは何と呼ぶのでしょう、「枠」となるものは、1×4材の節のないものを買ってきました。
(何か塗装する予定)

部屋側のボードは、実は戸枠にあわせて、もっと高いところで切ってしまっていました。
(何か手に持ってますが、気にしないで下さい)
切っておいたおかげで便利だったこともあるので、まあよしとしよう。

戸枠の上部は塞ぐことにしました。
これは玄関側から見たところ。

部屋側から。
塞ぐためには石膏ボードが必要なのですが、今回壁からパカっとはがした分は、調子にのってざくざくと刻んでゴミにしてしまっていました。シマッタ~、とっておけばよかった。
幸い、前の工事でいくつかとっておいたものがあり、買わずにすみました。

わーい、窓からの明かりが玄関に届くようになりました。
(写真では電気もつけていますが)

玄関と部屋の境目。
段差があるのはまだしも、深い隙間が。
死体を塗り込めるなら今がチャンス。 (ハムスターも入らない細い隙間ですが)

隙間があって板をのせるにも不安定なので、木粉粘土を埋め込み平らにしました。木粉粘土は乾くと木材のように固くなるのだそうです。
ある程度丈夫で、もし壊したくなったら電動ドリルなどで簡単にハツれるように、と考えました。

適当にいろいろなものをかませ、傾斜をつけました。

フローリング部分にも隙間が。
ここは左右の高さが同じなので対処しやすいです。
溝周囲にこびりついた接着剤をこそぎとり、板をその大きさに切ってはめ込みます。

はめこみました。人差し指の先がはめ込んだ板(手持ちのものを利用)。
小さな四角い穴が2つ残りましたが、これはこのままでいいかな・・・。同じ板を四角く切って埋めてもいいけど・・・。

一辺だけ、もとの戸枠が残っています。
ほかにあわせてこの出っ張りを削ってしまいましたが、傷が・・。

面白そうだったので、こんなものを買ってみました。
テープ状の突き板(木の薄いシート)です。
裏紙を剥がすと、ガムテープみたいに貼ることが出来ます。

これは何かというと、裏紙の中央を細く帯状に切り取って、仮止めできるようにしたところ。
写真あとで戸枠の断面ってこういう形状をしています。
ドア側の角は面取りしてあって、そこも数えると7面から構成されています。
壁紙貼りの時気づきましたが、接する2面ならともかく、3面に同時に貼るのはかなり大変。というのも、接線や面が三次元的にゆがんでいる可能性があるからです。
こんな複雑な形状だと、ゆがみが蓄積して、上から下まで真っ直ぐ貼れない可能性大。でもやります。

貼りました。
案の定、ちょびっとシワが・・。空気が入ってしまったところもありました。
でもむしろ問題は、もともとの部分との境目かしら。
もとの戸枠、新しい木材部分、木目シートの色が、それぞれ違います。
何か塗料を塗るとよくなるものかどうか、ちょっとテストしてみましたが、やっぱり微妙に違います。どうしたものでしょうか。
使用に差し支えないので、いい考えが思いつくまで、当面このままです。

さて、土間拡張計画。
フローリングの一部をタタキに変えます。
もしかしてまた戻したくなる可能性もあるので、フローリングを丸鋸で切って剥がす、ということはせず、上からクッションフロアを貼ることにしようかと思います。
いくつかサンプルを取り寄せてみました。
土足対応とか、店舗用、というものから選びました。
色もですが、質感もそれぞれ全然違うので、取り寄せてみてよかったです。
フローリングのところだけに敷くか、今のタタキのところにまで、ずーっと延長するかもサンプルを見て検討。
どれにしようかな・・・。
続く。
■使った資材等
木粉粘土 100 × 3 ダイソー
ウッディロール 14cm× 2.8m 他の工事予定もあるので2本購入 2700×2+送料 = 5940
節なし1x4材 (90x1800mm)×3
クッションフロアサンプル 51 x 7点 357円 (送料無料) 楽天市場壁紙屋本舗
段差に使った桐材 手持ちの端材
フローリングの補修に使った板 手持ちの細長い板
■玄関拡張プロジェクト
その1 壁破壊
その2 破壊跡の補修
その3 クッションフロア貼り付け
■参考情報
セルフリノベーションのブログ
リノベ初心者の方のようですが、和室との境目の壁を壊して、広い一室にしています。
仕上げ部分が記事になっていないのが残念。
柱の補修用突き板テープ(ウッディロール) (楽天市場)
突き板 各種サイズ ツキ板屋
突き板 各種サイズ(テープ状のものはなし)
硬質パルプボード製の紙箱のオーダー パスコクラブ / IREMONOYA
硬質パルプボード製の収納棚 (サイズがあえば)これを買って枠は捨てる方が安いかも
HOUZZ
アメリカのインテリア情報サイト
「entrence」「closet」などで検索すると、カッコイイ写真が沢山出てきます。
(参考にするには素敵すぎますが)
Pinterest
会員みんなのブックマーク写真大集合、というようなサイト。
デザイン業界の人も沢山使っているようです。
「玄関」「土間」「entrance」などのキーワードで検索すると、誰かがブックマークした綺麗な写真がヒットし、もとのサイトにも移動できます。
料理写真、インテリア写真など、センスがいいものが沢山。