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シャーナーメ:11. ロスタムとカイ・コバド(下)

後半です。
カイ・コバドをシャーに頂いたイラン軍がトゥラン軍と戦います。
イランは勝利を治めトゥランは敗走します。
総大将アフラシヤブは父王パシャンに和平を訴え、パシャンから和平条約と贈り物がおくられます。
(パシャンの講和の文言は21世紀の今でも教訓に満ちています。戦争は必ず、双方に痛みを残して終わるのですから、始めてはだめですよね・・・)

シャーナーメの三大悪役はザハク、アフラシヤブ、あとだいぶ後で登場するイスファンディル(アレクサンダー)なのだそうです。
でも、これまで見てきたトゥランのイラン侵攻では、2回ともパシャンが行けと命じているし、元凶はパシャンではないかと・・。
特に今回(2回目の侵攻)、パシャンはイグリラスの殺害に腹を立てて長いことアフラシヤブを無視していて、アフラシヤブは父の許しを得るためにも頑張ってしまったのではなかろうか・・・。

老いたカイ・コバドの言葉「私はまだ、アルボルツ山脈から仲間たちと楽しそうにやってきたあの若者のような気がする」という部分がとても好きです。時空を超えて若かりしある日が蘇ることってありますよね。その日が曇りなく輝いていればなお。

次回からは、名君カイ・コバドの跡を継いだカイ・カヴスに関わるお話です。
カヴスは慢心して軽率なところがあり、そのせいで窮地に陥り、それを助けるためロスタムとラクシュが「7つの冒険(労働)」をすることになります。神話らしさのある面白いお話かなと思いますので、お楽しみに・・・(作業はこれからなのでだいぶ先かも・・)

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11. ロスタムとカイ・コバド(下)
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■登場人物
ザール:ザボレスタンの王。生まれつきの白髪。
ロスタム:ザールの息子。 Rustam
カイ・コバド:イランのシャー。ファリドゥンの末裔。アルボルツ山脈に隠棲していた。Kay Kawad / Kay Qobad
カレン、ケルダド、ケシュバド、バルジン、ガズダホム:イラン武将

アフラシヤブ :パシャンの息子。イラン軍総大将。
パシャン:トゥラン王

 

■概要
カイ・コバドをシャーに頂き、イランとトゥランの戦闘が始まります。
イラン軍戦士たちは奮闘し、優勢となります。初陣のロスタムは敵の大将アフラシヤブの帯を掴んで持ち上げるという快挙をなしとげますが、金具が千切れてアフラシヤブを逃がしてしまいます。
大損害を受けたトゥラン軍は散り散りに敗走し、帰り着いたアフラシヤブは父王に和平を提案します。
パシャンはカイ・コバドに和平の条約と贈り物を贈り、オクサス川を国境として退却します。
カイ・コバドは100年の間、正義と寛容の統治を行い、息子カイ・カヴスを次の王に指名し、世を去ります。


■ものがたり

3□□カイ・コバドの即位とトゥランとの闘い

8日目には象牙の玉座が用意され、その上に王冠が高く掲げられました。カイ・コバドは玉座に座り、宝石で飾られた王冠を頭に乗せました。ザール、カレン、ケルダド、ケシュバド、バルジンなどの指揮官たちが集められ、新しく戴冠した王の上に宝石をばらまきました。

新しいシャーは、アフラシヤブの侵攻についての話を聞き、自らの軍隊を閲兵しました。
翌日、王宮から準備の音が聞こえ、コバドが軍を率いて出てきました。
ロスタムは鎧を身につけ、気迫に満ちたイランの隊列は、埃をもうもうと上げながら進軍しました。
一方の翼はカボルの王ミフラーブ、もう一方はガズダホムが率いていました。カレンは中央で、破壊者ケシュバドと共にいました。

ザールはカイ・コバドと共にその後に続き、まるで彼の片側に火があり、もう片側に風があるかのようでした。軍勢の前にはカビアニの旗がはためき、世界を緋色、黄色、紫色に染め上げ、まるで海上の波間に浮かんだ船のようでした。

平野や山の斜面は盾の塊となり、剣は松明のように光り輝き、世界の端から端までが真っ黒な海のようで、その上を10万本のロウソクが煌々と照らしているようです。喇叭の音と軍隊の騒音で、太陽が道を踏み外すのではないかと思うほどでした。

4□□ロスタムとアフラシヤブの闘い

戦いが始まると、カレンはすべての突撃に参加し、ある時は左へ、ある時は右へ走り、血の雨を降らせました。ロスタムは彼の強烈な戦いぶりを見て、父のもとに行って聞きました。
「アフラシヤブはどこにいるのでしょうか。彼の装束は? 彼の旗は部隊のどこにはためくのでしょう。あの輝く紫色の旗は彼のものでしょうか? 私は今日、奴を捕らえ持ち上げてやりたいのです。」
ザールは答えました、
「よく聞け、息子よ、初陣の今日は自分のことをよく考えろ。アフラシヤブは戦闘時には火を噴く竜であり、災いを降らせる雲だ。その旗は黒く、その鎧も黒く、その腕は鉄に包まれ、その兜は鉄でできている。その鉄の鎧の表面はすべて金で装飾され、その黒い旗は兜にとりつけられはためいている。
気をつけろ、彼は勇敢で運にも恵まれている。」
ロスタムは言いました。
「私のことは心配いりません。創造主は私の味方であり、私の心、剣、腕が私を守ります。」
喇叭が鳴り響くと、ロスタムは鉄の蹄のラクシュを駆って駆けだしました。

アフラシヤブはその姿に目をとめると、この未熟な若者を不思議に思って立ち止まりました。彼は周りの戦士たちに聞きました。
「解き放たれた竜のようなあれは誰だ?初めて見るが。」
部下が答えました。
「あれはザールの息子です。サームのメイスを持っているでしょう。彼は若く、勝ち星を挙げることを熱望しています。」

アフラシヤブは波頭に乗って高く持ち上げられた船のように、軍勢に先駆けて進みました。ロスタムは彼を見ると、太ももでラクシュを強く挟みつけ、重いメイスを肩に担ぎ上げました。アフラシヤブとの距離を縮めると、メイスを王の鞍にぶつけ、さらに手を伸ばしてアフラシヤブの腰帯を掴み、ヒョウ皮の鞍からアフラシヤブを持ち上げて掲げました。

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Ryl-Pers-932-f078r

●ロスタムがアフラシヤブの帯を掴んで持ち上げる Ryl-Pers-932-f078r

彼は初陣の戦利品としてアフラシヤブをコバドのもとに持ち帰ろうとしましたが、彼の力とアフラシヤブの重さに耐え切れず、帯の留め金が折れて千切れ、アフラシヤブが頭から地面に落ちてしまい、騎兵がすぐに彼の周りに集まって舞い上がる砂埃に彼を隠してしまいました。

敵の大将をこのように逃してしまったため、ロスタムは激しく悔しがって自分の手の甲を噛みました。
「なぜ、帯を掴むのではなく、自分の腕の中に押さえ込んでおかなかったのか!」

ロスタムがトルコ軍の中央を破り、トゥランの大将の帯を掴んで地面に投げ捨てた、という快挙が伝わると、象の背中から鐘がや太鼓の音が一隊に鳴りわたりました。この快挙に、コバドとイラン軍は勢いづき、軍隊は風に煽られた波のように前へ前へと押し寄せていきました。
あちこちで武器のぶつかり合う音、短剣のきらめき、木と鎧のぶつかり合う衝撃が響きました。
あたりはまるで雲が魔法で朱を降らせ、大地を赤い染料で染め上げたかのようでした。1,160人の勇敢な戦士が殺され、トゥラン人は散り散りにダムハンに退却し、そこからオクサス川に向かいました。
打ちひしがれ、疲れ切って、鎧は砕け、帯は緩み、喇叭や太鼓の先触れもなく、敗走したのです。

5□□アフラシヤブが父パシャンと会う

アフラシヤブは川岸に逃げ込み、7日間そこに留まり、8日目に準備を整え、怒りと悲しみに満ちて父のもとへ戻って報告しました。 
「高貴な王よ、この復讐を始めたのは間違いでした。過去の勇者たちは、その王にこのような不信感を抱くことはありませんでした。しばしの間イランの王座は空位でしたが、イラジの種はこの地から根絶やしにされておらず、この毒に効く解毒剤も見つかってはいません。一人が去れば、また新たな者がその座に就き、今はコバドが出て王冠をかぶり、新しい戦いの道を切り開きました。

そして、サームの種族から一人の騎士が現れ、ザールは彼をロスタムと名付けたのです。彼は剣とメイスであらゆる場所を攻撃し、空気はメイスの打撃音で満たされ、私の魂は彼の力の前では握りこぶしほどの価値もありませんでした。
彼は私たちの軍を粉々にし、私の旗を見つけると、メイスを私のヒョウ革の鞍に打ち付け、私の帯を掴んで、まるで蚊ほどの重さしかないように私を持ち上げました。帯が千切れたので私は彼の手から地面に落ち、部下が私を引きずって連れて帰ったのです。

和平を結ぶという選択肢しかないでしょう。あなたの軍隊は彼の猛攻に耐えられないのですから。
かつてファリドゥンがトゥールに与えた土地が、我々に与えられたものです。その他の土地への古くからの執着と復讐の念を捨て去るべきです。

イランとの戦争は、父上にとっては戯れのように思えたかもしれませんが、父上の軍隊にとっては全く違いました。我々の、黄金の兜と黄金の盾、黄金の手綱をつけたアラブ馬、黄金の鞘をつけたインドの剣、勇敢な戦士たち。どれほどが失われたか考えてみてください。
更に悪いことに、名誉と評判も回復しようがない程に貶められてしまったのです。
どうか過去の恨みを忘れ、カイ・コバドとの和解に努めて下さい。さもないと四方から軍勢が押し寄せてきます。
一方からは、情け容赦のない炎天のようなロスタムが。
もう一方からは、敗北を見たことのないカレンの軍勢が。
そしてアモルを攻め落とした黄金の兜のケシュバド。
最後に、ザールの軍を率いるカボルの領主、4人目のメーラブ。」

 

6□□パシャンが講和を求める 

トゥランの王は、アフラシヤブの言葉を黙って聞きながらその目に涙を浮かべました。
彼は書記に紙と、麝香から作ったインクを持ってくるように言いました。この男が書いた手紙の書法は、名人にふさわしいほど美しく、様々な色と図像で飾られているのでした。

パシャンは口述しました:
「日月を統べ、我らに讃美の力を与えた御名においてこれを記す。
我々の祖先の縦糸と横糸であるファリドゥンの魂にその祝福がありますように。
かつてトゥールは、王冠と王座に関わる問題で、祝福されたイラジに災難をもたらした。そしてイラジの復讐は、マヌチフルの手によってなされた。
しかしそもそもファリドゥンは正当な配分を企図して最初の取り決めを行ったのである。この分割を承諾し、先例を踏襲するのは私たちにとって良いことであろう。

トランスオクシアナからオクサス川を境界とする土地までが我々の分け前である。そしてイラジとその血族はイランを与えられた。
この協定を破って争いを起こせば、自分たちの生活を苦しくし、自らの剣で自分たちを傷つけ、神の怒りを買うことになり、この世でも来世でも何も受け継ぐことはできない。
ファリドゥンがサルム、トゥール、イラジの間に作った分割を尊重し、今後友人となりましょう。

私たちの頭は雪のように白くなり、地面は我らの戦士たちの血で朱に染まった。
しかし、詰まるところ人は自分が横たわる大地しか所有できない。麻布を衣に、墓を家として5キュビトの長さの土地を所有するだけである。これを超えた野望は、このかりそめの宿に悲しみと苦しみをもたらすだけである。

もしカイ・コバドが我々の条件を受け入れ、彼の賢明な心が正義に傾くならば、我々の誰もオクサス川を渡ることを夢にも思わなくなり、イラン人は挨拶と平和のメッセージを届ける以外はここに来なくなるだろう。こうして我々の二つの国は繁栄し幸せに暮らすことができるであろう。」

王はその手紙を封印して、カイ・コバドに遣わしました。
使者は金色の馬具で飾られたアラビア馬、銀の鞘に入ったインドの剣、宝石、そして最も良い自国の品々とともに手紙を渡しました。

カイ・コバドは答えました、 

「先に攻撃したのは我々ではない。かつてイラジを殺して最初に罪を犯したのはトゥールであり、我々の時代にはアフラシヤブがオクサス川を渡ってイランに攻め込んで来た。
彼がノウザル王に何をしたか、野の獣さえも彼を嘆いたことをあなたは聞いたでしょう。また、賢者アグリラスに対する振る舞いは、名誉ある人物にふさわしくありません。
もしあなた方が悔い改めるのであれば、我々は和平の契約を更新しましょう。しかし、私は復讐をすることもできますし、万が一のために武装しています。
オクサス川の向こう側の土地は、あなた方のものです。アフラシヤブ殿が満足することを期待しています。」

そして、シャーは新しい条約を書き記しました。
使者が豹のような速さで手紙をパシャンに持っていくと、パシャンは荷物をまとめて行進し、砂煙を巻き上げ、風のようにオクサス川を渡って退却しました。

この知らせはカイ・クバドに届き、もはや戦いがないことを歓びました。
しかし、ロスタムは彼に言いました。
「陛下、この和解は真のものでしょうか。これまでずっと、我々は彼らの攻撃から休むことはありませんでした。私のメイスが彼らを一時的に退かせただけではないでしょうか。」
王は答えました。
「わたしは正しさに勝るものを見たことがありません。
パシャンはファリドゥンの孫であり、十分な経験と知恵から争いを避けるでしょう。
叡智ある者は、猜疑の心から離れなくてはいけません。
しかし、ザヴォレスタンとカボルの、両軍の槍を研いでおくように。
王というものがいるところには戦争があるものだ、大地はかくも広いのだが。」

そしてシャーはザールとロスタムの働きに報い、誰も見たことがないような贈り物と広い領地を与えました。
ザールには、金襴の衣と、ルビーとトルコ石をあしらった帯と王冠を。
5頭の象の上には、ナイル川の水よりも華麗に輝くトルコ石をあしらった象駕籠を置き、そこには金襴の布をかけました。そしてこう告げました。 
「もっと立派な贈り物を送りたかった。
もし私が長寿に恵まれれば、そなたの願いをこの地上で満たさないままではいないでしょう。」 

そして、カレン、ケシュバド、バルジン、ケラッド、プラッドに、金貨、銀貨、剣、盾、王冠、ベルトなど、ふさわしい贈り物を配りました。

 

7□□カイ・コバドの治世とその終わり

カイ・コバドは宝物庫があるパースを目指しました。彼はイスタクルの宮殿ーカヤン族の歴代の王が栄華を誇った場所ーに入りました。
叡智と華麗さ、そして慣習に則って統治する彼に、世界中が敬意を表しました。彼は貴族たちに言いました。
「世界は端から端まで世界は私のものである。
もし象が蚊と争う[弱いものいじめ/侵略行為ということか]ならば、これは正義と信仰に反することである。神の怒りは災いをもたらすことになる。
大地と水こそが宝であり、勤勉と公正が平穏をもたらす。

同盟諸王は私の護衛であり、私は市民と軍隊を同等に扱う。
神を拠り所とし、賢く、平和に暮らせ。富を持つ者はそれを楽しみ、分かち合い、そして私がそれを可能にすることを私に感謝するように。
また、飢えている者、労働によって自らを養えない者は、私の宮廷がその牧場になり、私のもとに来る者をすべて迎え入れるだろう。」 

カイ・コバドは過去の名君に倣い、その正義と寛容さで世界を繁栄させました。世界に彼に匹敵する王がいたでしょうか。

彼には4人の賢い息子がいました。1人目はカイ・カヴス、2人目はカイ・アラシュ、3人目はカイ・パシン、4人目はアシュカといいました。

彼が100年統治したとき、彼の力は衰え始め、人生の緑の葉が枯れつつあることを知りました。彼はカヴスを呼び寄せ、正義と寛大さについて説きました。
そして言いました。
「私は最後の旅に出る準備ができた。私の棺を地面に下ろし、お前が王座に就いてくれ。
私はといえば、アルボルツ山脈から仲間たちと楽しそうにやってきたあの若者のような気がするのだが。
運命とはなんというものだろう、何の前触れもなく私たちを置き去りにする!それを崇拝する者たちは知恵がない。
もし、お前が正しく支配するならば、お前は天界への旅に出ることになるだろう。もし、欲と野心に心を奪われるならば、お前はお前に対して使われることになる暗い剣の鞘を解くことになるだろう。」 

彼は話し終えると、宮殿を棺桶に換えて華麗な世界から旅立ちました。

 

 

■シャー・タフマスプ本の細密画

サムネイル ページ番号 画のタイトル※ タイトル和訳 所蔵館と請求番号 画像リンク先 備考 Image may be NSFW.
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f112v
112 VERSO  Rustam's first encounter with Afrasiyab  ルスタムとアフラシヤブとの最初の出会い  Tehran Museum of Contemporary Art, Tehran, Iran 非公開  

 


■他の写本の細密画

サムネイル ページ番号 画のタイトル※ タイトル和訳 所蔵館と請求番号 画像リンク先 備考 Image may be NSFW.
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Ryl-Pers-932-f078r
78 Recto  Rustam lifts Afrasiyab by the belt ルスタムがアフラシヤブのベルトを掴んで持ち上げる John Rylands University Library of Manchester Ryl Pers 932 カタログ 

078r 1542年シラーズ Image may be NSFW.
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Ryl-Pers-932-f069r
69 Recto  Rustam lifts Afrasiyab from the saddle ルスタムがアフラシヤブのベルトを掴んで持ち上げる John Rylands University Library of Manchester Ryl Pers 910 カタログ 

069r 1498?/1518?/
1570? あとで 198 Recto  Rustam hebt Afrāsiyāb aus dem Sattel ルスタムがアフラシヤブのベルトを掴んで持ち上げる Staatsbibliothek zu Berlin Ms. or. fol. 4251

198r

1605

 

 

■細密画解説(本や所蔵美術館の解説より適宜抜粋)

●112 VERSO  Rustam's first encounter with Afrasiyab  ルスタムとアフラシヤブとの最初の出会い 
●ロスタムがアフラシヤブの帯をつかんで持ち上げる
〇Fujikaメモ:専門家による解説がないので、私が勝手に感想を書いてしまいます。 
アフラシヤブの身なりは、文中では次のようになっています。
・黒い小旗が兜にとりつけられはためいている
・鎧は黒。金で装飾。
・腕は鉄に包まれている(腕の防具)。表面は金で装飾。
・兜は鉄でできている。表面は金で装飾。
・鞍は白豹の毛皮

文中に掲載したRyl Pers 932は、ロスタムが童顔なこと、アフラシヤブが金模様の黒い鎧(服?ちょっと柔らかそうなのよね)を着ていることで選びました。ズボンの表現方法のせいかどうか、アフラシヤブが丸みを帯びていて、悪役ならではの格好良さには欠ける気がします。

表にのみ掲載したRyl Pers 910は、黒い兜に黒い小旗がついていたり、弓や刀の鞘が黒でコーディネイトされているところは文章にあっていていいな、と思いましたが、ロスタムがひげを生やした成年男性なのがちがうような・・。これが初陣で、若いはずと思うのです。

Ms. or. fol. 4251も、ロスタムは髭がない凜々しい若者で、アフラシヤブは黒い服。
こちらのアフラシヤブの方が格好いいかも。
(ちょっと絵のタッチが好みと違うのですが)のちほどこちらに入れ替えるかもしれません。


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