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黒花豆

買い置きの乾物豆類は、梅雨前に消費してしまわなくてはいけないそうですね。

というのを前振りに書こうと思っていたのに、梅雨が明けて唐突に猛暑が始まってしまいました。

初っぱなから最高気温35度近いなんて、唖然としてしまいます。
これから先、9月のお彼岸頃までは、きっとこの調子なんだろうな・・・。
数えると80日、もしくは11週、もしくは2ヶ月半。
どう数えても長いです。

去年の夏も、覚めない悪夢のように暑い日々が続きました。
うんざり、という気分になりがちですが、そういう時は、この高温を利用してやる!と考えると結構励みになります。

例えば干し物。
ドライトマトが黴びずに上手に作れるのは、猛暑ならでは☆。
キュウリだってユウガオだってあっという間に乾きます(干したキュウリはトウモロコシの味なのだとか)。
さて今年は何を干そうかな。

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豆に話を戻して。

ちょっと珍しいお豆をご紹介します。
(わらびさんからしばらく前に頂いたものです。ありがとうございました!)
 

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黒花豆

まるで碁石のように真っ黒でつやつやの豆です。
ヘソのところは白です。
調べてみると、「黒花豆」というもののようです。
北海道産が多数派で、その他長野県、茨城北部で育てられているようですが、こちらは長野産。

初めてでどんな味かよく分からないので、オーソドックスに甘く炊いてみることにしました。
 

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黒花豆

煮汁も黒々しており、写真に撮りにくいです。

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黒花豆

フラッシュを焚くと実物とは似ても似つかぬ色に・・・。うう。

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黒花豆

どう撮ってもうまく撮れませんが(夜に照明下で撮ろうと思ったのが間違い。太陽を待てばよかった)、要するに濃い色に煮上がります。  


紫花豆は、ちょっとアクがあるので茹でこぼすことが多いですよね?
黒花豆の一番目のゆで汁を舐めてみたのですが、エグミのようなアクはあまりなく、その代わり、アントシアニンなのか、黒大豆の煮汁に通じるような風味が強くしました。 ちょっとお醤油っぽい感じも。

結構美味しい・・・。

でもそのまま煮ると濃すぎるような気がして、そのゆで汁は使わなかった(茹でこぼした)のですが、後から考えたら、ごはん(おこわ)をこのゆで汁で炊いてみても面白かったかも、と思いました。

(黒花豆のアントシアニンは、黒大豆の100グラム当たり77ミリグラムに比べ、230ミリグラムと3倍も多く含まれているそうです。ゆで汁を使うのはアントシアニン摂取にはいいことかも。)


産地や品種によるのかもしれませんが、豆の皮は紫花豆より薄い気がしました。
デンプン部分はきめ細かくて滑らかで、とても美味しい豆です。

煮汁がとても濃い色になるので、甘い煮豆以外の料理に使うとどうなるのかは、想像がつきません。
チリビーンズにすると、(例えトマトを入れても)黒い煮込みになりそうです。
でもブラジルにはブラックビーンの煮込みもあるというし、そういうのもありかな。

豆好きの方、見かけましたらお試し下さい。


■参考情報
(1)黒花豆の販売サイトは例えば こちら とか こちら

(2)茨城県で開発された黒花豆の品種「常陸大黒
茨城県の北部で栽培されているようです。(うちの周辺では見たことがありません) 
白花豆のさやを割っていたら、真っ黒な突然変異があらわれたので育成をすすめたそうです。
真っ黒な豆が現れてさぞかしビックリしたことでしょうね!
 
(3)黒花豆、黒大豆に加えてもうひとつ、黒い豆といえば、以前北海道で買ったクリ豆
 (販売サイトはたとえばこちら
インゲン豆の一種だそうで、この時は甘煮にしましたが、美味しいお豆でした。
海外ではブラックビーンと呼ばれているものではないかと思います。
煮汁を冷やすと煮こごりみたいになりました。
(黒花豆の煮汁にはとろみはないです) 


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