クラテッロの膀胱詰め作業、2月初旬になんとか終わらせました。
膀胱詰めと紐縛りは、各自、自宅で作業でした。
心細かった・・・。
ひとりで大きなお肉と格闘しないといけないなんて・・・。
生ハムは吊るして干すだけですが、クラテッロはお肉を触りまくる作業があって、ばい菌をつけてダメにしてしまわないかすごく不安な作業です。


縛る用に、金物も準備。(昨年作った道具が行方不明のため)
ホームセンターで辛子用匙を買ってきて、丸い部分に穴をあけ、柄の先端にはカーブをつけました。

ビニール袋とガムテでエプロンもして、気合ばっちり!
(肉を自分のおなかにおしつけて紐かけ作業をするので、ビニールエプロンがあるといいのです)

さて、お肉をざっと水洗いして、やはりビニールを敷いたテーブルへ。
(手つきで分かるかもしれませんが、だいぶ及び腰・・・・)

お肉が大小二塊あるのですが、膀胱が思ったより小さく、大きい方の塊で膀胱が1個半必要な感じ。
パニック!
諦めて、この日は片方だけ作業することにしました。
わらびさんに膀胱を追加で1個送って頂くことにしました。
先日の仕込みの際、「膀胱は3個?」と聞かれたのですが、前回2個で足りたので「いや2個でいいです」と言ってしまったのが愚かだった・・・。
乾燥状態でもいいからもうひとつ頂いておけばよかった・・・。

膀胱が足りないというアクシデントで、かなり動揺。縫うのもなんだかオタオタです。
縫い締めようとすると膀胱が破れるし、もうやけっぱち。

3つのパーツがあわさったところ、どうしても穴が閉じません。
ぐしぐし。悲しい。

一応縫い終わって、針で穴をあけているところです。
奥に見えるのは小さい方の塊(フィオッコ)。
このヒトは、再び冷蔵庫へ・・・。

紐縛りも、なんとか終わりました。
昨年は思ったよりサクサク出来た気がするけど、今年は去年より苦労したかも・・・。
肉の形が綺麗なボール型じゃなかったからかもしれません。
去年はduckbillさんやわらびさんといった先生たちがいて心強かったけれど、今年は一人で心細かった・・・。

見せたくないけど見せてしまいます。
縫い目が開いて、中身がはみ出してます・・・。えーん。悲しい。
でも幸い脂肪の側だし、致命的ではないはず・・・。
後でパテを塗っておけば被害は少ないと思うのだけれど・・・。

編み目も去年の方が綺麗だった気がする。ぐし。
でもまあ、綺麗かどうかではなく、しっかり空気を追い出して縛れていればいいのよね!

編み目はともかく、ちゃんと吊るせます。

こちらは後回しになったフィオッコ。
5日後にまた作業開始です。
送っていただいた膀胱は届いてすぐにワイン+塩に漬けておきました。
白ワイン1+水1+液体合計の8%の塩で3日ほど漬け、次にワイン+ワインの8%の塩に漬けかえ。
最初は水で薄めていた方が膀胱がよく戻るかなと思って。で、膀胱の匂い抜きを促進するのため、漬けかえてみました。
(漬ける日数が最初の膀胱より少ないのです)
2回目はワインだけにして、アルコール濃度をやや高くして防腐効果を期待・・・。
また塗ったり縛ったり。
2個目も心細くて憂鬱な作業でしたが、小さいと、それだけでだいぶ楽です。

フィオッコの方が、2個目なだけに少しはましな感じに縛れました。

肉の側。

脂肪の側。
雑菌に負けず、うまく熟成してくれますように・・・。