ナポリ旅行のとき、駅のスーパーで、ベルガモットママレードというものを買ってみました。
ベルガモットというのは柑橘類の一種。
小さ目のグレープフルーツくらいの大きさの、黄色い柑橘です。
紅茶のアールグレイの香りづけは、ベルガモット精油なのだそうです。
(子供の頃は、まさかあんな香りの柑橘類があるはずないと思っていました。あと、今でもよくわからないのが、お酒のベルモット。これはベルガモットとは無関係よね?)
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こちらがベルガモットママレード。
黄色いです。
ラベルのもよもよとした形は、原産地のカラブリア州(長靴のつま先)の形でしょうか。
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カラブリア物産商店(?)のラベルがありました。
ここに書いてあるホームページはこちらです。
ピクルスやソース類、ジャムなど瓶詰類がものすごく沢山!
わくわくです。
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さてこちらのベルガモットママレード。
原材料は、polpa di bergamottoベルガモット果肉?(70.5%)、Zucchero砂糖(28.2%)、scorza di bergamottoベルガモット果肉(0.7%)。
となっています。
polpa は多分果肉じゃないかと思うのだけど・・・。
もともとはベルガモットは、果皮から精油をとるためだけに使われていて、果肉の利用はあまり盛んではなかったとか。
とても酸っぱいもののようです。
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半透明でゆるめの質感。
果肉、およびじょうのうが大半で、こんな感じになっているのかな。
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パンに載せて食べてみました。
酸味がしっかり効いていて、美味しいです。
ほんのりした(でもまぎれもなくレモンやオレンジとは違う)香り。
これがベルガモットの香りかあ。なるほど、確かにアールグレイ。
「あっ!」
ごく小さな固形物を齧ったとき、香水のような強い香りが、衝撃的に口中に広がる!!!
これが果皮部分か!!
こんなに強い香りなんてびっくり。
沢山使うと、ジャムとして成り立たなくなるくらい強い香りなのかもしれません。
でも、0.7%じゃなくて、1.5%くらい使ってもいいんじゃないかなあ。
あのスパークする香りのかけらを探して何回も食べていますが、滅多に出会えないのです・・。
パンに添えてもいいですが、紅茶にこのママレードを溶かすと、アールグレイレモン(←酸味)ティの風味☆
カラブリアは、あまり産業がなくて比較的貧しい土地のようです。
ベルガモット生産も、収入が不安定だったりして経営が厳しいものだったようですが、近年、組合的なものが結成され、銀行とも渡り合い、持続可能な生産が出来るように変わりつつあるのだとか。
カラブリア産ベルガモットオイルは、格別に高価ですが、買ってみたい気もします。
ベルガモットについて調べていたら、高知県でもベルガモットを作ってブランド化しようとしているとか(土佐ベルガモット)。
こちらも関連商品はえらく高価ですが、機会があったら買ってみたいです。
愛媛や高知の産直に行ったら、うっかりお安くベルガモットが売っていたりしないかなあ・・・・。
■参考情報
カラブリアのベルガモット精油生産について
アロマオイルショップ「生活の木」のサイトで、ベルガモット農園や精製工場の一部、有名な香水などについてよく分かります
カラブリアのベルガモット精油工場見学(アロマセラピスト先生のブログ) 資料館併設の工場 もう1件の工場
『柑橘類と文明: マフィアを生んだシチリアレモンから、ノーベル賞をとった壊血病薬まで』
『レモンの歴史』
土佐ベルガモットの紹介と関連商品販売サイト
けっこうお高いです・・・。
土佐ベルガモットについて(やまけんさんブログ)
熊本県鹿北町のお茶、やまが復刻紅茶のアールグレイ
開発当初は土佐ベルガモットで香りづけされていたようでした。
今は、地中海産ベルガモットオイルが使われているようです。