塗装をしに鳥取に向かいつつ、悶々と考えていました。
「何で塗装用壁紙にしちゃったんだろう。・・・。
普通のビニールクロスを貼ってもらえば、少なくとも今年は塗装しなくて済んだよなあ・・・。
それが汚れてから塗装、という手もあったのに・・・。
すごく塗りたい、という訳ではなくて、その方が安くあがるなら塗ろう、くらいのスタンスだったのになあ・・・。」
塗装用壁紙だけど、2年くらいだったら塗らないまま使ってもいいかも?と思いました。
でも汚れやすいみたいですし、ダンナサマが「塗ってね!」と言うし。
あーあ~。
でも鳥取に行くと、ひとついいことが。
花粉がないのです。
北側に海があり、この時期は北風なので花粉なし!
花粉がないところに逃げられると思えば、大きな荷物を持ってラッシュのモノレールに乗るのも気にならなくなりました。(他のお客さん、ごめんなさい)
さて現場。
第一印象は、あんまり変わってないかも、というものでした。
というか、先週よりもっと混沌としているというか・・・。
勿論大変な作業をずっとやってくれていました。
先週の日曜に壁紙をはがし始め、古いものを全部剥がして(コンクリートに直貼りなので強力な糊を使っており、かなり大変だったそうです)、そしてあらかたの場所について新しいものを貼ってあります。

この面は、今回に間に合いませんでした。
あとちょっとのところで材料が足りなくなってしまったとのこと。
この分については工務店で塗っておいてくれるとのことで、ラッキーといえばラッキーかも?

こちらが新しい壁紙。
ルナファーザーのフリーズシリーズ。

これが前の壁紙。
前はずいぶん凸凹していたのですね。

比べてみるとこんな感じ。

金曜の昼頃に到着して、しばらく打ち合わせをし、午後から作業。
まずは掃除。
クロスのかけらなどのゴミが散らばっていると、垂れたペンキがそれを経由してあちこちを汚染する危険があります。またほこりっぽい中で塗装をすると、ほこりも塗り込めてしまいそう。なので念入りに箒で掃き、掃除機をかけました。(あとこの部屋で寝なきゃいけないしね)
そしてマスキング。天井と壁の境目、巾木、窓枠、エアコンなどなどにマスキングテープ。
床にはクロスマスカーを貼って、ぴらぴらした部分を広げ、固定。
ベッドの中で 塗装順序のイメージトレーニングをしながら眠りにつきました。

さんざん迷って決めた壁の色は、薄いクリーム色のような色です(sea shellという名前)。 (窓枠は工務店に白に塗ってもらいました)
塗装教室で何を習ったっけ?と最初はまごつきましたが、慣れてくると楽しいです。
木工と違って音が出ない、静かな作業なのがすごくいいです。
比較的単純な反復作業なので、私に向いているかも☆

でも、淡々と繰り返してトランス状態になっていられるのも、せいぜい5時間くらいかな・・。
この日にクリーム色パートはどうしても終わらせたくて、昼食後、夜遅くまで塗っていたら、最後の方はへろへろになりました。

翌日(日曜)は、別の色を塗ります。一箇所は白。
最近目が悪くて、塗れているんだかいないんだか全然見えませんが、塗れたことにしよう。
もう一色は青。これくらい濃い色で塗ると、明確に変化がでて楽しい!
なお、濃い色だと失敗が目立つので、マスキングやコーキングはそれなりに念入りにやりました。

一番よく使ったハケはこのふたつ。
幅広の方は、壁と天井の境目などを塗り、細い方は、3つの面があわさる入隅のところに使いました。
初挑戦の塗装が不安なあまり、この他にも何本もハケを買いましたが、毛が細く、薄べったい形状ものが私には使いやすい気がしました。
厚みのあるハケは、塗料をたっぷり含みますが、だからといってそれほど大きな面積を塗れる訳でもないです。なのに洗うのは大変。
洗いやすい薄べったいいハケを、何度も塗料にくぐらせる方がいいかな、と思いました。

一番役だったのはこの長い柄のローラー。
これを使うと、床に自然に立った状態で天井近くから床付近まで塗れます。梁の下面(水平面)も楽々!
手で持って動かすタイプだったら、脚立に登ったり降りたり、しゃがんだり立ったり、を繰り返す必要があり、どんなに辛かっただろうと思います。(マスキングはだから辛かった)
実はこの長い柄は、粘着お掃除シート「コロコロ」用のもの。長年使われず、物置部屋に眠っていました。ふと思い立って持ってきてよかった!!!!
先端がちょっとグラグラするなあ、コロコロ用だからかな、と思いながら使っていましたが、作業も終盤になって、回転させればしっかりネジが締まって固定されるということがわかりました。

こちらの脚立もお役立ち。
クロス職人さんが畳んで持って帰ろうとしたところを、「あ、あの、それも」と呼び止めてお借りしたもの。
高さと長さが変えられると最初から分かっていれば、マスキングがもっと楽だったな・・・。
(塗装も終盤になって気づいた)

青地に星花模様の壁紙は、こんな風になりました。52センチ幅で10mあったのですが、ちょっと足りないとのことで、まだ片面のみ。
(イギリスに再度注文。私もうかつだったけど、工務店のひとも数量をちゃんと考えておいてほしかった・・・)

裏側にもこれから貼ってもらいます。
足りないのに気づかないまま全部に糊付けしてしまったようで、ほぼ半量の5メートル近く捨てられてしまいました。これが、足りなかったということよりも更にショックでした。安くないのに(日本で買ったら1本17000円)半分ゴミにするなんて・・・。立てかけてあるのはゴミ箱から救出して、段ボールに貼ったものです。
青い塗料はこの斜め壁に接する窪みの周囲に塗りました。

斜め壁の反対側をみたところ。
この突き当たりは白で塗ってあり、この後、棚を設置する予定です。
ローラーにはたっぷり塗料が染みこんでいるので、洗うのはすごく時間がかかります。
土曜にがんばってクリーム色パートは終わらせてしまってよかったです。
(1日目:クリーム色→2日目:白→青 の順で塗りました)
クリーム色の塗料は、何故か大量に余りました。
計算上は3缶半なので4缶用意しておいたのですが、1缶半くらいしか減っていません。
(壁1面は今回塗っていないにしても、余りすぎよね?)
特に最初のうちは、垂れるのをおそれるあまり、塗り方が薄すぎたかも?
余ってもなんなので、廊下やもう一部屋も、次回、余裕があれば塗ろうかと思います。
塗装は日曜の昼くらいで、無事終了。
午後はしばらく休憩タイム(お昼寝)・・が、インターホン工事で起こされてしまいました。
仕方がないので起きて棚のパーツを塗装。
そのあとカーテンレールをとりつけ、夜にはキッチンにマグネット包丁ホルダーもつけてみました(自分が使って便利だったので)。
月曜、朝5時起きで、まだ真っ暗ななかバス停へ。バスの中で明るくなってきました。朝一番の飛行機で帰宅。つかれたけど・・でも晩ごはん、ちゃんと作りましたよ(アクアパッツァ)。
■塗装メモ
・濃いめの色の方が、塗っていて楽しいかも
・同じ日に何色か塗るならば、ハケやローラー、ローラーバケツは色数だけ用意するとよい。
・不織布の壁紙は、さすが塗装用、垂れにくく塗りやすい気がした。よく染みこむので、薄めに3回くらい塗るといいのかも。
・色の差の大きなところは、マスキングテープだけでなくコーキングしておくとよい。(クリーム色の壁紙と茶色の巾木の境目など)
・ベンジャミン・ムーアの塗料は、原液のままだと手作りマヨネーズくらいのぽったりしたとろみで、あまりに濃いような気がして私は水を足してしまいました(教室では足していなかったけど)。ほかのみんなはどうやっているんだろう。