12月中旬に岐阜方面に行ってきました。
メインイベントが、「食堂かたつむり」でのお食事。
関東や中部地方から大勢集まり、貸し切りです。
前夜、すんごい和牛を頂いたばかりではありますが、またも昼からご馳走を・・・・。

岐阜県山県市、伊自良ダムのほど近くにお店はあります。
自家用車でないと行くのはちょっと難しいかもしれません。

外見はふつうの民家ですが、看板があるので分かると思います。
リビングルームを改装してレストランにしています。
季節ごとの山の幸が頂けるお店です。

前菜。
わぉ、きれい☆
ぱあっと華やかで、気分が盛り上がります。
詳しいことは忘れてしまいましたが、赤蕪、鴨薫製、イノシシ薫製、鮎甘露煮、蕪、木イチゴ、サツマイモ?チップ、芋ようかん?、蕪、何かのハツ?
椿の葉と赤蕪をこうやってお花みたいにするのは素敵です。

ポタージュスープ。
これは紫キャベツの色で、すだちを絞って赤く変化させる、という趣向です。
キャベツのみとのことでしたが、芋っぽいでんぷん感がありました。

大勢で貸し切りだったためか、シェフのスペシャルとして、イノシシのもも肉ハムを用意してくださいました。

duckbillさんがカットしてくださいました。塩味の加減といい、加熱度合いといい、絶品でした。

見本の鴨さんたち(本物)。
左からハシビロガモ、マガモ雄(青首)、オナガガモ、マガモ雌。
このうちマガモ雄雌はわらびさんがお買いあげ☆
(この日頂くマガモはすでに毛抜き&裁き済みです。)

さてさて、カモ料理。
見るからにおいしそうなロースト。
ほどよい焼き加減です。
シンプルに焼いただけですが、本当においしいです。
今回は、エトフェというのでしたっけ、首を切って血抜きをするのではなく、窒息させて全身に血を回らせた裁き方なので、赤身が濃く鴨らしい鉄っぽい味が強いです。

カモのレバー。こちらも焼いたもの。
貧血が一気に治りそうな感じ。
そんなものを2カケ以上一気に食べてしまってもったいないほどでした。

鴨のハツ。
こちらもしこしこしておいしかったです。

京芋の素揚げ(おそらく丸ごとふかしたあとにスライスして揚げてある)。
栗を鬼皮ごと十字に切り目をいれて素揚げしたもの。
あとぎんなん。
栗の素揚げが目から鱗のおいしさでした。ちょっと固いけど、鬼皮も食べられるのです!
(空豆のスナックみたいな感じ)
来年やってみようと思っています。

天ぷら。
川魚(名前失念)、マイタケ、そしてスライス干し柿!
スライス干し柿の天ぷらは、レストランのデザートプレートに載ってきてもいいくらい違和感なく美味しいです。 天ぷらの衣には塩味はないので、甘いものが挟まったさくさくしたパイのよう。

(ゆでた?)アカヤマドリのお寿司。とろん、としたキノコの食感は刺身こんにゃくみたいです。
アカヤマドリはターメリックの味がする、と言っている方がいらっしゃいました。
ヤマドリタケモドキの育ったものでまねしてもよさそうです。

〆は鍋。
醤油ベースのだし汁には天然きのこも入っています。ここに美味しいお肉をしゃぶしゃぶしていただきます。
(私にはちょっと濃かった)

こちらはとても珍しいアナグマ。
いいサイズのものは滅多に手に入らないのだそうです。
アナグマって野山にいるんだ・・。

こちらは熊。
ものすごい脂肪層の厚みです。
半解凍にしてからスライスするのでしょうね、きっと。
食べると全然あぶらっぽくないです(アナグマよりさっぱり)。
あと、試食、ということでサル肉も一切れずつ頂きました。サルの味見はなんだか一番ドキドキしました。

予想外に豪華なデザートも!
(和食屋さんてデザートはフルーツだけだったりしますよね)
洋なし、柿に加え、アップルパイとババロアです。
シェフの娘さんがデザート担当なのだそうです。
大満足でした。
猟鳥獣肉は、市販のお肉よりもスッキリした味だと思います。
どれもこれも、ものすごく美味しかったです。
一回の食事にまとめてしまうのは、もったいないほど。
週に1回、鴨をちょっぴり、とか、熊鍋、鴨ハツ、とか分散できたらいいのに・・・・。
こちらの食堂、また行きたいものです。
春は山菜、夏はきのこなど、季節季節で楽しめそうですが、でも、たまに食べるなら、やっぱ肉かな!
ダンナサマへ:今度は一緒に行きましょうね。
おまけ写真をいくつか。

イノシシの花子ちゃん。
うり坊の頃に保護して飼っているようです。

熊の爪。
結構するどいです。

熊の後ろ足。

食堂かたつむりの向かいのお宅。近辺では有名な串柿の生産者さんだそうです。
作っているところを見たいなあ。
■参考情報
食べログ 「かたつむり」
アナグマとその皮むき状態 肉を切り分けた様子 (どちらも生々しいです) ブログ「食料捕獲作戦!」