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ニンニク2014:山形のニンニク

ニンニクは、乾燥させるために吊すところまでは全て終わり、小さい方から編むのをはじめています。
これがまた結構時間がかかります。かなり編み続けている気がしますが、吊してあるものが減った気配がないです。
編む際に、何個組にしたらいいかも、迷うところ。
12月頃までは芽が出ずに日保ちするので、小さいニンニクだったら13個とかでもいいかなあ。
(13というのは縁起が悪いかもしれませんが、見た目は可愛いのです。パン屋の1ダースってことで)
みなさんだったら何個組が欲しいですか?

===============

昨秋、山形件最上町の郷土品種のニンニク「最上赤ニンニク」というものを取り寄せて、植えてみました。

結論からいうと、あまり上手く育ちませんでした。 
以前、11月になってから植えたときのような感じ。  

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最上赤ニンニク

こちらが最上赤ニンニク。
福地ホワイト六片などのように、鱗片の数が少なめです。
外皮は白いですが、それぞれの鱗片の皮が赤いです。
これを、10/3に植えました。 

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福地のニンニク

発芽や葉っぱの成長は、いつものニンニク(福地)同様、ほぼ順調。
葉っぱの色は、福地よりも少し濃い、深緑色でした。
こちらは福地の葉っぱ(12/3時点) 

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山形のニンニク

こちらが最上赤ニンニクの葉っぱですが、福地よりやや濃いというか、ビリジアングリーンの色合いです。
葉の色の違いは苗の時の方がよく分かり、成長するにつれ差が分かりにくくなりました。


梅雨前には、葉っぱの枚数もかなり増えて、旺盛な生育でした。
梅雨入りし、毎日豪雨で、葉っぱが数枚枯れてくるようになったため、ほかのものとまとめて収穫してしまいました。 

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山形のニンニク

収穫してみると、地上部は他のニンニク同様結構枯れてきているのに、地下の鱗片は未発達のものがあったりします。

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山形のニンニク

この時は泥まみれだったので畑で洗って持ち帰りました。その後、根っこを切りおとし、葉鞘を切り裂いて花茎(中心の固い芯)を取り除きます(こうすると乾燥が早い)。
花茎には珠芽が形成されていますが、うちのスタンダード品種(福地)よりも珠芽が未熟です。 

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山形のニンニク

この写真の左端の、モコモコしたニンニクらしい形状のものが福地。これに比べると、山形のものは、鱗片が発育不良で、すべっと丸っこいです。

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山形のニンニク

ネギ?
というようなものも。 

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山形のニンニク

中はどうなっているのかしら?と開けてみると、1個だけニンニクが出来ているものもありましたし・・

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山形のニンニク

鱗片の皮だけは準備されているのに、中味はからっぽ(極小)、というものもありました。


ニンニクは、冬の寒さにあうと花芽が分化し、また側球(鱗片)が分化するそうです。
寒地系の品種は低温要求度性が高く、暖地系の品種は低いのだとか。
つまり寒地系の品種はより低い気温に、より長くあわないと分化しないということ。

一方で、気温がある程度高くなると休眠に入ります。

つまり、寒冷地では、
 植え付け
 ↓
 12月頃から厳しい寒さ
 (花芽分化)
 ↓
 15〜20度の気温と14〜15時間の日長で鱗片が肥大。
 ↓
 7月頃まで適切な環境で肥大成長続行、その後休眠

という生育パターン。

一方でこのあたり(関東北部)だと 
 植え付け
 ↓
 2月頃に、ようやく寒冷地並みの寒さとなり、花芽・鱗片の分化。
 ↓
 15〜20度の気温と14〜15時間の日長で鱗片が肥大。
 ↓
 5月下旬にはかなりの暑さになり、鱗片はあまり育っていないものの休眠に・・ 

という生育パターンなのかもしれません。

天候に関係するものなので、努力では如何ともし難いです。
とはいえ、今年採れたもので、鱗片の成長がよかったものを使って、来年も少し植えてみようかなと思っています。今度はもっと早く、9月中旬くらいに植えてみようかな?

あと、植え付ける種球を、0度〜5度で20日間ほど補間しておくと、発芽が出揃うのだとか。
(ただし鱗片が肥大することには余り結びつかない)
9月に入ったら、種用ニンニクを冷蔵庫に入れてみようかと思います。 


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