昨年の春頃だったかな、父が、シイタケやりたいなーと口にしていました。
だいぶ前、那須で、お友達の山で木を切らせてもらったのか、ゴルフ場でか丸太を手に入れ、それに駒打ちしたことがありました。
(駒打ち部分のみ私も手伝ったことがあります)
調べてみると、丸太の伐採は冬季がいいのだとか。
去年の春の時点で丸太の手配のあてもなく、今年は間に合わないなーと思っていました。
それにしても、木の手配はどうしたものか。
ホームセンターで買うと1本千円くらいとお高めだし、山持ちのお友達なんていないしな・・・。
この冬、ひらめきました。
ジモティー。
この近隣にはまだ林もあり、もしかして出している人もいるかも?
で、探してみたら、ありました!
それほど遠くない、真壁の方です。
2月に連絡してメールをやり取りして、取りに伺いました。
車で敷地に近づいてみると、立派な丸太がゴロゴロ。
「こ、これはシイタケ用には大きすぎ? ていうかそもそも車に積めるかどうか??」
とあせりましたが大丈夫、シイタケ用のほどよいサイズのものが奥に積んでありました。
年末頃に伐採したという丸太を、お手頃価格で13本、分けて頂けました。
こちらの方は、本業は瓦屋さんなのだそうです。
お子さんのおうちに薪ストーブがあり、そのために、毎冬、木を伐採、玉切り、薪作りをしているのだとか。
(広い山をお持ちなのでしょうね)
余分の薪も販売していて、丁度我々がおじゃましたときも、軽バンの荷室に、肥料袋に詰めた薪をどっさり積み込んでいる方がいらっしゃいました。
丸太を積み込むと、車がなんだかずっしり沈み込むよう。
2月に実家に持って行ってありました。
駒打ちは、梅や桜の花が咲く頃だそう。
という訳で、3月上旬、駒打ちに行ってきました。
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那須ならば庭で作業するのですが、実家の場合は隣家も近接しているし・・・。
ということで作業場は玄関のタタキ。
電源も近いし、花粉が飛び始めたこの季節にはちょうどでした。
(ゴミや騒音は大したことはないです)
必ずしもまっすぐではない丸太の作業には、フカフカしたクッションが必要。
床下断熱材の余りを袋に入れて、丁度よい作業台になりました。
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丸太には、太さに応じて6~10分割のマークをつけます。
(大半が8分割でした)
それぞれの位置に、駒を1列ずつ、隣り合う列同士が交互になるように打っていきます。
(なので、一列おきに I と II のマークを付けてます)
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タネ駒は、ホームセンターでも売っているのですが、菌類研究の本場(ダンナサマ談)鳥取から取り寄せてみることにしました。
今回買ってみたのは、菌興324号。
■特徴
●傘は大きく、円形平山型。ヒダは密で美しい。
肉質が極めて硬く、食感は特にプリプリとして歯切れが良い。
●走り子(植菌年の秋から春の発生)が多い。発生の最盛期は2年ほだ木で、ほだ木寿命はやや短い。
●分散発生型であり、生出荷に適す。
●発生時期/発生温度 秋・春発生 / 14℃以下
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一緒に9.3㎜の専用ドリルビットも買いました。
(種駒とビット、ネットショップは「とっとり市」)
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作業用ドリルは、うちからも持っていきましたが、実家のものの方が使いやすかったです。
出力等々は同じなんですけど・・・、
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ビットの固定方法が違うのでした。
実家にあったものは上で、専用ねじ回し的なもので回して固定するようになっています。
うちにあったのは手で回すスタイルで、ビットの固定力がイマイチでした。
生木に穴あけするため、ドリルがスタックすることが多々あり、ビットは、しっかり固定されていないと困ります。
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スタックの例。
木の木目や湿り気?なのか、ドリルがはまり込んだままにっちもさっちもいかなくなることがあります。
その場合は、ビットのストッパー部分にマイナスドライバーを差し込み、ひとりがてこの原理で押し上げるようにマイナスドライバーに力をかけつつ、もうひとりがドリルを適宜正転・逆転しながら引っ張り上げる、という感じ。
一度スタックすると何分も格闘することになるのですが、作業の終わりごろにようやく要領がつかめてきました。
(ペンチやらレンチやら、ありとあらゆる工具を動員してみて、結局マイナスドライバーが一番でした)
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スタックさえしなければ作業は単純です。
木口につけたマーカーの位置に20cm弱の間隔に穴をあけ、そこに駒をおいて金槌でコン、とするだけです。
ドリル係は、父も参加しましたが寝坊のため参戦が遅く、主にダンナサマが活躍してくれました。(私はマーキングと金槌係)
丸太が、思ったより太目だったため、400駒でギリギリになりそう。
最後の数本はきちんと計算し、結局、丸太を1本あまらせることにして、12本に全部打ち込んでしまうことにしました。
より密に打っておけば雑菌にも負けにくくていいのだとと思いましたが、せっかくなので沢山原木をつくろいうと、タネ駒をケチりました。
(実は丸太を2本余らせると、ホームセンターで少量(50個とか)で売っている駒に丁度だったのでした。1本余りでは使い道がない・・・)
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打ち込みが終わった原木は、まずは横倒しにして仮伏せ。
4月頃までは日当たりのよい林内、4月以降は日陰の林内、だそう。
今回は、井桁に組み上げるようにして、駐車場の済に置き、保湿のためネットをかぶせておきました。
このあと4月になって、高温・乾燥してしまうようならば、家の北側に移動させた方がいいのかな。
乾く場所では、週に2回ほど散水するといいようです。
(業務連絡:お母さんよろしく~)
この先の作業
●本伏せ(菌糸の成長促進)
5-6月頃(梅雨より前)直射日光が当たらず、十分に雨が当たり、かつ通風が適度にあり、排水の良い場所に、斜めに積み替える。
9月ころにほだ木の天地返しや積み替えを行い、菌糸を均一に成長させる。
●ほだ起こし~きのこ発生
伏せ込んで1夏経過した秋に、ほだ木をきのこの発生に適したほだ場に移し、採取しやすいように立てかける。
ほだ場は、湿度がやや高く冬暖かい南向きの林内が適している。
庭の場合は強風や直射日光が当たらないように工夫する。
9月頃に、きのこの原基が形成される。その後気温がその品種の発生温度にまで下がってきたらきのこが発生する(春4月まで)。
原基形成時期(9月頃)ときのこが発生する時期には水分を十分与えてやる。
丸太をまるごと水にどっぷり漬けるという方法もあると母が何かで調べてくれたのですが、時期が不明なのです。
種駒を植えたときではなく、おそらくきのこ発生直前ではないかなと。
でも、丸太はかなり重たくて、ひとりで1本持つのも大変なほど。
水に漬けたり出したりなんて出来るかしらん??