家のそばに、露天の駐車場を借りています。
去年あたりから、車の真後ろの位置に、にょきにょきと木が育ってきました。
竹も出るのだけれど、竹って下から2mくらいは枝が出たりせず、特に邪魔ではないです。
でもその木は、こんもり茂って、かなり邪魔。
この木はクサギ。
葉っぱを触ると、ドクダミみたいな匂いがします。
後部座席にものが出し入れしにくいほどに茂っており、地主さんに切ってもらうようにお願いしようかなあ、自分で伐ってしまおうか・・・
と思っていたのですが、先ごろ、何やら夕方にいい匂いが漂うことに気づきました。
花だ!

クサギの花ってちょっと変わっています。
つぼみらしきものが房状に出てきて、これがぱかーっと咲くのかな、と思ったらこれはガクでした。
ほんとのつぼみは、ガクの中からぴょーん、と発射されるように出てきます。

で、この開花すると、5弁の花びら、そして長~い蕊が。

前から見ると、こんな花。
雄蕊が4つ、雌蕊がひとつ。
この花が夕方、日暮前くらいにとてもいい香りを漂わせるのです。
思わず立ち止まるほど。
青みのある暗い葉を茂らせ、挽歌の夕暮れ時に白い花からいい香りを漂わせるなんて、意外と趣があるかも。
(葉っぱは臭いんだけど)
このあと、個性的な形状の実をつけるようです。
自分で刈り倒すのはやめておくかな。
(でもちょっとじゃま)